公開レクチャー 星野智幸「共感と抑圧のあいだ-人と深く交わる言葉とは-」のご案内
昨年から「000(オルト)」(https://www.facebook.com/000alt/)という名の小さいな勉強会の場を不定期で開催しています。
昨年は建築家の青木淳さん、P3 art and environmentの芹沢高志さんをお招きして、講演をしていただきました。
今年は小説家の星野智幸さんをお招きし、最新作の「呪文」を通して共同体や現代社会の抱える問題点について考えてみたいと思います。
また、本レクチャーは高校生をはじめとし、若い方向けのものでもあります。
小説家という職業や仕事についてのお話も聞けるかと思いますので、一人でも多くの方にご参加いただければ幸いです。
>000公開レクチャーシリーズ 003 星野 智幸「共感と抑圧のあいだ-人と深く交わる言葉とは-」のご案内
新聞社勤務後、2度に渡るメキシコ留学での鮮烈な異文化体験を経て、「最後の吐息」でデビューされた星野智幸さん。以降、幻想的な物語世界や、閉塞感漂う現代社会を戯画的に描く作品で、多くの人を魅了してきました。2010 年には写真家の高松英昭さんと共に、ホームレスの人たちが書いた作品を募る「路上文学賞」を立ち上げ、言葉を介して異なる生活世界つなぐ活動にも従事されています。
今回のレクチャーでは、さびれゆく商店街の活性化を牽引する若きリーダーのもと熱狂する人々、次第に露呈する他者の排除と狂気を描き、昨今の息苦しい日本社会の在り様に切り込んだ小説「呪文」(2015 年)を手がかりに、共感と同調圧力のあいだで揺れる社会と言葉についてお話しいただきます。実感に寄り添う表現や、他人と深く交わり、異なる生の手触りに触れる文学の可能性について考えてみましょう。