工事着手@HouseW

今春から設計をおこなっていたW邸の改修工事がようやくスタート。

まずは解体工事と既存の材料品質のチェックから。

雪国ならではの重厚な構造部材と中門造りによる空間構成。

空間の配列は可能な限り従来の構成に留めるようなデザインとしたが、住居で冠婚葬祭や地域の寄合いをおこなう機会が無くなった現代において、「ざしき」や「なかのま」の存在を再構築する必要があった。

改修工事は工事が始まってみると色々と難問が飛び出してくることもあるが、道中を楽しみながら竣工に向けてがんばりたいものです。

 

公開レクチャー

8月19日に京都市立芸術大学の小山田徹教授をお招きして、公開レクチャーを開催しました。

共有空間の獲得について、ダムタイプのAIDSを巡る思考と試みからウィークエンドカフェやバザールカフェ、一連の屋台・小屋プロジェクトのオルタナティブな空間づくりが目指すものについてお話いただきました。

詳しいレポートは近いうちに000(オルト)のページ(https://www.facebook.com/000alt/)にアップします。

 

 

現場説明会

春から進めていた古民家改修のプロジェクトの見積り依頼のために施工予定業者に現場説明。

時代のの変化と共に家族構成や慣習も変わり、冠婚葬祭をはじめとした行事もアウトソーシングされるようになってきた。だから従来の空間のヒエラルキーを解体して、少しだけ組み替えてみた。

お盆が終わるとあっという間に冬がやってくるから、早々に着工できるとよいけど。

 

004_公開レクチャー

主宰をしている小さな勉強会で今年も公開レクチャーをおこないます。

ダムタイプの元メンバーである小山田徹さんをお招きし、お話をお伺いします。
昨年の星野さんに続き、今回はアート方面から共同体やコミュニティについて考えたいと思っています。

お忙しい時期かと思いますが、ご都合よろしければぜひご参加下さい。
よろしくお願いします。

日時:2017 年8 月19 日[ 土]
18:30 ~(18:00 開場)
場所:十日町市 市民交流センター 分じろう

※ご参加いただける方はDMもしくはコメントを頂けると幸いです。

石棚田

古民家の改修設計の打合せ帰りに秋山郷の石棚田を見学してきた。

10年以上前にその存在は知っていたのだが、実際に目にするのは初めて。

長い時間をかけて作り上げられたランドスケープの迫力にただただ息を飲むばかり。

現在設計中の古民家然り、脈々と続く人の営為や軌跡をどのように次に繋げるのか、といったことを考えさせられる体験でした。

雑記170302

先日、材木店のメイン設備である製材機の交換で機械が静岡から当社に搬入されました。

いくつになっても重機の据付ってワクワクしますね。

 

ところで、僕の職業は何だ?というお話をたまに頂きます。

実家が材木店を営んでおり、木の伐採から製材、販売&建築工事の設計から施工までおこなっており、そこに所属しております。

また、それとは別にこのSalix Associates,Architectsという設計事務所を営んでいます。Salix Associatesについては、基本的に設計監理のみの仕事(施工は別会社)を受注させてもらっており、市内に限らず県内外で仕事をしております。

材木店の工場や設計事務所の見学はいつでも可能ですのでお気軽にお声掛け下さい。

うおぬまデザインラボ

本日、魚沼市堀之内にてうおぬまデザインラボ主催のSTUDIES 003
「まちの始まり、建築の始まり」に参加させてもらいました。
街を再考し、盛り上がるために地元の建築関係者が集まり、レクチャーやエリアリノベーション等について考え、実行する場として、活動をされています。

今回のレクチャーには、建築家の能作 淳平さん、橋本 健史 さんをお迎えし、お二方のプロジェクトを通じてデザインの思考方法や社会との関わりについてプレゼンテーションされていました。

マスタープランなどの青写真を示す従来の建築家像とは異なり、状況に応じて流動的な姿勢のなかでコンテクストを活かす建築の在り方を模索する手法は、シャッター通りと呼ばれる中心市街地の空洞化に対して一石を投じる可能性を含んでいるかもしれません。

新潟県の「商店街エリアリノベーション創出事業」とはいえ、若い世代で街について考える素地をつくりだそうとする想いに十日町も負けてられないと思った次第です。

 

 

 

※写真は上:堀之内体育館(設計:宮脇檀 1996) 下:STUDIES 003
「まちの始まり、建築の始まり」

現地調査

長かった冬も折り返しを迎え、ようやく少しずつ春の様相が垣間見ることができるようになってきました。

先日、古民家の改修設計のお話をいただき、津南町の山奥に足を運んできました。

古民家はその地域の風俗や営為を映し出す装置として、過去から今日まで現在進行形でその役割を果たしています。それらを未来に継ぐことができるように若いお施主さんと一緒に新たな生活の在り方を考えていきたいと思います。

000(オルト)公開レクチャー003レポート

遅くなりましたが、昨年の秋にオルトで開催した星野智幸さんの公開レクチャー「共感と抑圧のあいだ−人と深く交わる言葉とはー」のレポートをアップしました。

本年も少しずつではありますが、活動の幅を広げていきたいと思っております。

ぜひ一読いただければ幸いです。

 皆様、あけましておめでとうございます! 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。 年内には・・と思いつつ、すっかり遅くなって申し訳ありませんが、秋に行った第3回オープンレクチャーの様子をご紹介したいと思います。 10月8日、山が…

000さんの投稿 2017年1月1日

公開レクチャー 星野智幸「共感と抑圧のあいだ-人と深く交わる言葉とは-」のご案内

昨年から「000(オルト)」(https://www.facebook.com/000alt/)という名の小さいな勉強会の場を不定期で開催しています。

昨年は建築家の青木淳さん、P3 art and environmentの芹沢高志さんをお招きして、講演をしていただきました。

今年は小説家の星野智幸さんをお招きし、最新作の「呪文」を通して共同体や現代社会の抱える問題点について考えてみたいと思います。

また、本レクチャーは高校生をはじめとし、若い方向けのものでもあります。

小説家という職業や仕事についてのお話も聞けるかと思いますので、一人でも多くの方にご参加いただければ幸いです。

 

>000公開レクチャーシリーズ 003 星野 智幸「共感と抑圧のあいだ-人と深く交わる言葉とは-」のご案内

新聞社勤務後、2度に渡るメキシコ留学での鮮烈な異文化体験を経て、「最後の吐息」でデビューされた星野智幸さん。以降、幻想的な物語世界や、閉塞感漂う現代社会を戯画的に描く作品で、多くの人を魅了してきました。2010 年には写真家の高松英昭さんと共に、ホームレスの人たちが書いた作品を募る「路上文学賞」を立ち上げ、言葉を介して異なる生活世界つなぐ活動にも従事されています。
今回のレクチャーでは、さびれゆく商店街の活性化を牽引する若きリーダーのもと熱狂する人々、次第に露呈する他者の排除と狂気を描き、昨今の息苦しい日本社会の在り様に切り込んだ小説「呪文」(2015 年)を手がかりに、共感と同調圧力のあいだで揺れる社会と言葉についてお話しいただきます。実感に寄り添う表現や、他人と深く交わり、異なる生の手触りに触れる文学の可能性について考えてみましょう。

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